明日はアシタの風が吹く!【最終話】
「何? 槍投げがしたいだと?」
そんなこと言ってねーよ!、と突っ込もうとして気がついた。
俺は確かに投げ槍だったけど、寒いっす、組長。
あ、もう組長じゃなくて先代か。
かくして俺はアラビア産コーヒーの種類(モカ)みたいな名前を貰うことになった。
「ここかぁもやし泥棒!!」
やっべ~!
突然ドアが開けられて、ドタドタと大勢入ってきた。
俺の人生、名前を襲われるだけじゃ事足りないらしい。
「うちのもやしを盗むとは、MIP条約が結ばれたと知ってのことか!?」
「しっ知りませんっ!!」
「あ~ぁっ!? 知らないだとぉっ? ふざけやがってぇ」
手に持ってたぬんちゃくをブルンブルンと振り回すから柱や家具に当たる当たる。
ガッチャンドッカンガラガラガッチャ~ン!!
「コルゥアァッ!!」
ブチブチブチィッ!!
せっせ先代っ…………
カキンカキンいいながらシャツやスーツのボタンは飛ぶ飛ぶ。
毛むくじゃらな胸が露わになると一同硬直。
かと思いきや、
「うぎゃ~~~~~~~ぁっ!!」
絶叫の方を見たらモヤシ男さんが顔を押さえてうずくまっている。
「めっめっ目がぁ……」
「キャァあなたぁっ! キャハキャハキャハ☆」
慌てて駆け寄る……のはいいけど、あんた旦那の怪我を喜んでるのかいぃっ?
「ボタンになっちゃった~ぁっ!!」
手をパッと離したモヤシ男の両目には、綺麗に先代の黒いスーツのボタンがはまっている。
「うごッ!!」
と俺の視界の外で新展開。
先代は侵入者をとっつかまえ、背中を踏みつけている。
お~素晴らしい! これは素敵な連係プレイだ。
俺だって負けちゃぁいられない!!
片っ端から殴るわ蹴るわ蹴られるわ、頭突くは投げ飛ばすわの大乱闘。
バ~ァキバキバキバキッと景気いいのはモヤシ男の骨の音。
じゃない!
何だか知らないけど敵に攻撃を食らわせる度に、ものすごい勢いで骨が折れていく。
なんじゃ~コイツら!
多勢に無勢は不利だと思ったのに、彼らはあっけなく完敗そして俺たち乾杯♪
そんなこと言ってねーよ!、と突っ込もうとして気がついた。
俺は確かに投げ槍だったけど、寒いっす、組長。
あ、もう組長じゃなくて先代か。
かくして俺はアラビア産コーヒーの種類(モカ)みたいな名前を貰うことになった。
「ここかぁもやし泥棒!!」
やっべ~!
突然ドアが開けられて、ドタドタと大勢入ってきた。
俺の人生、名前を襲われるだけじゃ事足りないらしい。
「うちのもやしを盗むとは、MIP条約が結ばれたと知ってのことか!?」
「しっ知りませんっ!!」
「あ~ぁっ!? 知らないだとぉっ? ふざけやがってぇ」
手に持ってたぬんちゃくをブルンブルンと振り回すから柱や家具に当たる当たる。
ガッチャンドッカンガラガラガッチャ~ン!!
「コルゥアァッ!!」
ブチブチブチィッ!!
せっせ先代っ…………
カキンカキンいいながらシャツやスーツのボタンは飛ぶ飛ぶ。
毛むくじゃらな胸が露わになると一同硬直。
かと思いきや、
「うぎゃ~~~~~~~ぁっ!!」
絶叫の方を見たらモヤシ男さんが顔を押さえてうずくまっている。
「めっめっ目がぁ……」
「キャァあなたぁっ! キャハキャハキャハ☆」
慌てて駆け寄る……のはいいけど、あんた旦那の怪我を喜んでるのかいぃっ?
「ボタンになっちゃった~ぁっ!!」
手をパッと離したモヤシ男の両目には、綺麗に先代の黒いスーツのボタンがはまっている。
「うごッ!!」
と俺の視界の外で新展開。
先代は侵入者をとっつかまえ、背中を踏みつけている。
お~素晴らしい! これは素敵な連係プレイだ。
俺だって負けちゃぁいられない!!
片っ端から殴るわ蹴るわ蹴られるわ、頭突くは投げ飛ばすわの大乱闘。
バ~ァキバキバキバキッと景気いいのはモヤシ男の骨の音。
じゃない!
何だか知らないけど敵に攻撃を食らわせる度に、ものすごい勢いで骨が折れていく。
なんじゃ~コイツら!
多勢に無勢は不利だと思ったのに、彼らはあっけなく完敗そして俺たち乾杯♪