バレンタインkiss♡【完】
涙がこらえられなくなった私は、近くの公園に駆け込む。
そして、小さい頃三人でよく隠れた土管の中に入った。
「ぅ〜‥‥‥‥‥すき‥‥‥‥だいすきだよ」
流れる涙を拭うことなく、今まで言えなかったリッカへの気持ちを小さく呟く。
「ずっとずっと好きだったのに‥‥‥‥‥、なんにもできなかった‥‥‥‥」
後悔したってもうおそい。
全てが遅すぎた。
ブレザーのポケットからチロルチョコを出すと、それを口へ運ぶ。
「あま‥‥‥‥‥‥けど、ちょっと苦い‥‥‥‥」
それは、私のリッカに対する恋心と同じようなもので。
ほろ苦いちょこをかみしめながら涙を流す。