バレンタインkiss♡【完】
リッカに彼女‥‥‥‥‥。
だめだ。考えたくない。
「ねえさゆり、リッカって好きな人いるのかな‥‥‥‥‥」
「さあね。
まあでも‥‥‥‥‥あんだけもててたら女なんて選び放題よね」
卵焼きを頬張りながら、さらっと言われたその言葉が胸に刺さる。
今更、バレンタインなんて渡したりできない。
ましてや告白なんて‥‥‥‥うん、ありえない。
バレンタインなんて渡せば好きの気持ちがばれちゃうんじゃないかって思った私は、今まで一度もリッカにチョコをあげたことがない。
ずっと隠し続けてきたリッカへの気持ち。
今さら素直になんてなれない。