女子やってます


「澪は何か忘れてないかなぁ?」

ふっ…あたしは覚えている


「なんで何も言わずにオーストリア行ったのかな?」

そう言って澪のこめかみをグリグリした。


「うわあああ、痛い痛い、ちーちゃん悪かったごめんー!」

澪は涙目になっている


「ほら、とりあえず授業始まるから
イチャラブ痴話喧嘩はやめろよー」

何がイチャラブだ!!


でもクラスのみんなはホッとした様子。
澪が絞め殺されるとでも思ったか。


そんなみんなにはちょっと言いたいことはあるけど、授業は受けなきゃだから席に着く。



隣の席の澪には英語の教科書をそっと見せる。


英語の先生(♀)が教室に入ってきた。

先生は見たことのない澪の姿を見て
眉をひそめる。


あぁ、嫌な予感…


「あらぁ、転入生?とっても可愛らしいわね。
…でも胸はまだまだみたいね。
女は顔だけじゃないのよ、調子に乗らないことね?」


「「「………………」」」


この先生(28歳)は若くて周りからチヤホヤされるせいか、可愛い生徒に突っかかってくる。

< 11 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop