女子やってます






「おい、佐久間ぁ。
どうしたんだ、お前らしくないぞ」


今は職員室。

担任に説教されてる。



「まあ家の事情もわからなくはないが…
こんなに成績落とすなんて余程のことがあったのか?」

「いえ…何もないです」

「本当か?ならいいんだが…
あまり気に病むなよ?お前のせいじゃないんだから」

「大丈夫です」


ほんとかぁ?なんて言いながら煙草を吸っている先生。

先生、ここは職員室で生徒の目の前ですよ。



私の家は母子家庭だ。


母親はかなり遊び人で私の父親は不明。

いつも帰ってきたら母親はいなく、
夜11時になると母親を迎に行く。

それが私の毎日の習慣。


小さい頃から遊ぶ相手も物もなかったから勉強しかしてこなかった。

だから勉強は人並み以上にできる。


でも春休み明けのテストは散々だった。


きっと毎日母親の世話をして勉強が身についてなかったか…

千聖と裕介のことでモヤモヤでもしてたか。


どれだかわかんないけど、どの道私の不甲斐ないせい。


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