女子やってます
そして小4の頃父親は死んだ。
あの出来事は忘れることは出来ない。
澪もあたしになんて声を掛ければいいかわからなかったみたい。
その後すぐに澪は何も言わず去っていってしまったけど。
一方母親は仕事の量を増やした。
そんな母親を見てられなくなって
出来る限りのことはしようと家事はあたしがすることになった。
聖矢は父親の死を認識するにはまだ幼かった。
でも成長するにつれて父親の死がわかるようになって、「医者になりたい」と言い出した。
勿論、あたしと母親はそれを応援してる。
だって、聖矢には人の役にたつ人になって欲しいんだもん。
高校生になってすぐに家計を助けるためにバイトを始めた。
1年生のころはコンビニだったけど、
今は居酒屋をしてる。
って…
「そう言えば、澪がうちに転入してきたんだけど」
あたしはピーマンを細かく切りながらそう言った。
「えっ!あいつ外国行ってたじゃん!」