女子やってます
…事の発端も何も、起きたら部屋に澪がいた。
この事実しかないが。
何故、当たり前のように澪がいる。
とりあえず、今日も学校なので制服に着替えた。
「あら、千聖。澪ちゃんが一緒に登校したいって言ってたから家に上げちゃった。」
ちゃった、じゃねーよ。
なんであたしの部屋に入れる!
「だって女の子の制服着てるから…つい☆」
…お母さんは昔からお茶目で危なっかしい。
「えへへー、僕、女の子みたいですかっおばさん!」
「元々可愛いけど、もっと可愛らしく見えるわよ!」
…類は友を呼ぶ
お母さんと澪は仲がいい。
ガチャ
リビングに聖矢が入ってきた。
夜遅くまで勉強してたのか眠そうだ。
「あっ、せいちゃんおはよう」
「げっ、なんで澪がここにっ」
澪の挨拶で目が覚めたみたいだが。
「千聖と一緒に登校するらしいわよー。
それよりお母さん、もう出勤しなきゃ!
澪ちゃん、こんな狭いアパートでごめんなさいね。
今度は千聖と一緒にお勉強でもしてくれると有難いわ☆」