女子やってます
あたしたちは苦笑いして顔を見合わせた。
なんかこうやって下らない話をして笑えるのが嬉しいな、なんて。
そして、ふと気づく。
澪…身長伸びたな。
今、身長158cmのあたしはヒールを履いている。
それで目線が同じくらいなら
澪は163cmといったところか。
男の子にしては少し小さいけれど、
そんなとこもあたしはドキドキポイントにしかならない。
そして、いつか…
当たり前のように隣で笑いあって…
なんて妄想もここら辺にしとこう。
「ちょっと君達」
後ろから声がした。
あたし達のこと?
振り向くと、そこには暑苦しいスーツの男の人が2人いた。
お仕事中なのかな?
「君達、モデルとか興味ないかな?」
モデル…?
え、あたし達が!?
「そう、君達可愛いから…
そんな深く考えなくていいんだけど、読者モデルやってみない?」
澪をチラッと見る。
まあ読者モデルなら澪が男だとかバレないよね…。