女子やってます
「んっ…」
ここは…?
「お目覚めですか?」
目の前にはさっきの男…斎藤と藤田と周りにはガラの悪い男が数名いた。
「なっ…なによ、これ!!」
あたしと近くで眠る澪の手は柱に縄で結ばれていた。
「おうおう、暴れなって。暴れたら、ちょーっと痛くしちゃうよ?」
痛くしちゃうって…暴力か…。
流石に気の強い女子高生と大人の男の人の力の差は明らかだ。
あたしは不甲斐なさに顔をしかめた。
「んんっ…ちーちゃん?」
「澪!」
「ふーん…?ちーちゃんと澪ちゃんね…。これからお兄さん達と楽しいこと、しようか」
楽しいこと…?
「何言ってんだよ!お前らなんかと何しても楽しいもクソもねーよ!」
「あ?元気いいな、てめぇ」
ゴッ
「うぐっ…」
「千聖っ!」
お腹…殴られた。
やっぱり大人の男の人の拳は重くて。
あたしの意識は朦朧とした。
「お前ら…コイツ、ヤっていいぜ?」
ヤル…?
いや、やめて…
助けて…誰か…!