女子やってます
「おい、てめぇら。
千聖に手ぇ出すんじゃねーぞ」
え…澪?
澪ってこんな低い声出すの?
あたしは重い頭を動かして澪の方を見る。
澪はいつの間にか自分の縄を解き、
見たことのない顔してそこに立っていた。
「れ、澪…危な…」
危ないよ!
そう言いたくても舌が回ってくれない。
澪はあたしのとこに歩いてきて
「千聖は女の子なんだから、黙って俺に守られてな」
頭を撫でながらそう言ってくれた。
限界に近い頭の中で
(いつもの澪と違う…)
って考えながら、お腹の痛みと共にまた眠りに落ちた。