女子やってます
澪side
千聖が眠りについた。
安心したように眠る千聖がとても愛しい。
目を閉じて昔を思い出す。
名前も顔も女みたいだ、とイジメられてた時もどの時も千聖は側で守ってくれたね。
これからは、俺が守るから、だから…
「てめぇらかかってこいよ。
俺がてめぇらと遊んでやるからさ」
千聖は側で笑ってて、それだけでいいから。
「なっ…お前男だったのかよ…マジ萎えたわ。お前らかかれ!」
「「「うおぉりゃあぁぁ!」」」
バキッ
ドゴッ
相手は6人か…
正直、暴走族でもない俺は喧嘩慣れしてないからキツイ。
けど…
「てめぇら、よっえーな!」
10分もしただろうか。
もうみんな倒れてしまった。
(俺って喧嘩の素質あるかも)
まあなんかのグループには入らんが。
そして俺は愛しい人のそばへ行く。
「千聖、起きて」
「んん…れ、い…」
俺の名前を呼ぶ千聖。
そんな些細なことに胸が高鳴る。