女子やってます

香苗side




「裕介のこと好きな私が、惨めじゃん!!」



違う…違うんだよ、千聖…


私はただ、誰からも好かれるあなたに嫉妬をしていただけ。


そんなに傷ついた顔をしないで…




千聖は駅の方へ駆け出した。


「あっ…ちひ…」


千聖を傷付けた私が…
どんな顔して追いかければいい?



私はただそこに立っているしかなかった。



母親のついでに、と誘ってきた男達も萎えたのか何処かへいなくなっていた。




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