女子やってます
澪side
千聖と佐久間さんが喧嘩してから一週間とちょっとが経った頃、違和感を感じた。
これは確実に千聖に避けられてる。
どうしてだ?
俺、何かしたか?
正直、避けられるの辛いんだぞ?
なぁ千聖…
君はそばにいてくれないのか?
「あ、桃井くん」
「鈴木先生?どうかしましたか?」
今は放課後。
廊下を歩いてたら英語担当の鈴木が話しかけてきた。
「一昨日くらいに文化祭にいた金髪少女が来てたわよ。桃井くんは帰ったってこと伝えたら『別の子に用がある』って。
性格きつそうに見えて意外とフレンドリーなのね」
金髪少女ってマリア?
しかもフレンドリーなんて…
マリアは見た目通り性格きつきつだ。
別の子に用があるっていうのは…
まさか。
「ありがとうございました。では」
俺は鈴木を見ず礼を言い、
あるところへ行った。
成田空港付近のマリアがよく泊まるホテル。