女子やってます
あの時マリアは付き合っていた彼氏に浮気されて、やけ酒だった。
身の危険を感じた俺はマリアを押し倒した…が途中でやめた。
マリアをそういう相手に思えなかったから。
マリアは仲のいい異性、としかなかった。
「なんなら今からあの時の続き、やる?」
「冗談きついぞ、マリア。千聖を傷付けた相手をどうしろって言うんだ」
俺は帰ろうとした
「待って、好きなの!
あの時は勢いだったけど、浮気されたとき慰めてくれた貴方がずっと気になってた!だから…」
「俺は千聖だけだ」
俺が冷たく言うとマリアは顔を真っ赤にして物を突き出した。
「これ!これが大好きな千聖よ!
これを見てもなんとも思わないわけ!?」
突き出したのは写真。
千聖と知らない男が抱き合ってるところ。
「澪とこの子が結ばれることなんてないのよ…?」
そうだな、正直この写真はきついな。
でも…
「本当に二人が付き合ってるかなんてわからない。その辺はマリアじゃなくて本人から聞くから。もし付き合ってても奪い返すまでだよ」