女子やってます
千聖side
「千聖!!」
大好きな声がする。
「…香苗?」
香苗が走ってあたしの元へきた。
「千聖、ごめんね!千聖のことなんもわかってなかった!あんなこと言ったのもただの八つ当たりで…
私、裕介に気持ち伝えてないのにあんなこと言って恥ずかしいよ」
謝る為に走ってきてくれたの…?
「ううん!全然いいよ!
そんなことより香苗と話せて嬉しいほうが勝ってるもん!」
あたしと香苗は生徒の目も気にせず抱き合った。
そしてお互い色んなこと話した。
家の事情とか、あそこにいた経緯とか。
2年間一緒にいたのにお互いを知ることがすごく新鮮だった。
でも、澪とは話せないまま二学期は終わりとなった。