女子やってます
嘘…
「ほんとだよ。ほら返事は?」
「嬉しい!あたしも澪とずっと一緒にいたい!」
あたしと澪は抱き合った。
だってこんな素敵な誕生日、夢のようなんだもの。
「はははっ」
吾妻さんの笑い声が聞こえた。
「あっ、ごめんなさい…」
あたしは澪から離れようとする。
澪は離してくれないけど。
「いや、いいもの見せて貰ったよ。
思いっきり失恋したけどね」
笑ってるけどどこか悲しそうな吾妻さん。
吾妻さん、あたしのこと好きって言ってくれたのにこんなことしちゃった…
さらに澪は追い討ちを掛けるように
「俺ら結婚するので手は出さないでくださいね」
なんて言ってんの!!
「わかってるよ。お幸せにな、千聖ちゃん」
吾妻さんは帰ってしまった。
「全く、千聖って呼ぶなっつーの」
澪はなんかブツブツ唱えてる。