ツンデレ専務と恋人協定
私は専務の反応が怖くてカクテルの入ったカクテルを見つめていた。


「いくらだよ?」

「500万円です」

「わかった。明日でいいか?」


何も聞かずに、こんな大金を貸してくれると言う専務の顔を見た。

専務は私を見てくれていたみたいで、すぐに目が合った。


「なんだよ?今日いるのか?」

「い、いえ。明日で大丈夫です」

「じゃ、明日振り込んでおく」


あっさり答えた専務に驚いたのと、さっきから胸がずっと苦しいのを我慢してたのと、何が何だかわからないけど、我慢していた涙が流れてきた。

専務はそんな私の頭を優しく撫でてくる。


「泣くなよ。金くらい何とかしてやるから」


専務にそう言われて泣いている理由がわかった。

私は専務の優しさに感動してるんだ。


「ありがとうございます」

「わかったから、泣き止め。お前に泣かれたらマジどうしていいかわかんねぇよ」

「はい」


私は鞄から専務に買ってもらったブランド物のハンカチを取りだし涙を拭いた。

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