ツンデレ専務と恋人協定
それに何かあったのかなってちょっと心配だし。


「部屋に帰れないってどういうことですか？」

「百合香がいる」

「えっ？」


百合香さんが部屋にいるから帰れないって言われても私には何が何かさっぱりわからない。


「百合香が酔っぱらったから、俺のホテルの部屋のベッドで寝かせてきた」

「そんなに飲ませたんですか？それにホテルのベッドなら、専務は家に帰ればいいじゃないですか？」


ホテルのベッドが百合香さんに占領されたなら、専務は自分の家に帰って寝ればいいだけじゃないの？

それなのに私のところに泊まりに来る理由がわからない


「お前ほんと何も知らねぇな。俺はホテル暮らししてるから家なんかねぇよ。それと、百合香はひとりでずっと飲んでたんだよ。俺がホテルに帰った時にはもう出来上がってた」


専務がホテル暮らししてるなんて全く知らなかった。

私は専務が言うように、本当に何も専務のことを知らない。


「それより、俺は仕事と百合香の相手で疲れてんだ。早く寝かせろ」


私は専務を追い返せなくて、今夜一晩だけ泊めることにして部屋に入れた。



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