ツンデレ専務と恋人協定
私は前に専務が仕事にヤル気を出してやりはじめようとしたときに、“敵が表れる”や“蹴落とそうとするやつがいる”って言っていたことを思い出していた。
それは常務のことだったのかもしれない。
「多分、私がロバートと寝たことを李人に話したのも海里だと思う。私は海里からロバートが一度寝れば投資してくれるって言ってるって頼み込まれたの。だから知っているのは私とロバートと海里の3人だけだったから」
「常務は知っていて私にあんな嘘を…」
「嘘って?」
常務の言っていたことは信じていなかったけど、常務を疑ってはいなかった。
常務も噂を聞いて勘違いしているんだとばかり思っていたのに。
「専務が百合香さんに性接待をさせたって。それで百合香さんが傷ついてふたりは別れたって聞かされました」
「そんな嘘をよくつけたわね。それで、栞奈さんはそれを信じたの?」
「まさか!専務とは短い付き合いですけど、そんなことできる人じゃないのはわかってますから」
やっぱり専務は私が信じていていい人だったんだ。
信じていて良かった。
「私がわざわざ忠告しなくても大丈夫そうね。今日、李人の秘書のはずのあなたが海里の秘書として来たからちょっと心配になったの」
「ありがとうございます」
百合香さんは専務が結婚までしようとした理由がわかるくらい素敵な人だよ。
それは常務のことだったのかもしれない。
「多分、私がロバートと寝たことを李人に話したのも海里だと思う。私は海里からロバートが一度寝れば投資してくれるって言ってるって頼み込まれたの。だから知っているのは私とロバートと海里の3人だけだったから」
「常務は知っていて私にあんな嘘を…」
「嘘って?」
常務の言っていたことは信じていなかったけど、常務を疑ってはいなかった。
常務も噂を聞いて勘違いしているんだとばかり思っていたのに。
「専務が百合香さんに性接待をさせたって。それで百合香さんが傷ついてふたりは別れたって聞かされました」
「そんな嘘をよくつけたわね。それで、栞奈さんはそれを信じたの?」
「まさか!専務とは短い付き合いですけど、そんなことできる人じゃないのはわかってますから」
やっぱり専務は私が信じていていい人だったんだ。
信じていて良かった。
「私がわざわざ忠告しなくても大丈夫そうね。今日、李人の秘書のはずのあなたが海里の秘書として来たからちょっと心配になったの」
「ありがとうございます」
百合香さんは専務が結婚までしようとした理由がわかるくらい素敵な人だよ。