ツンデレ専務と恋人協定
いろいろと考えていてなかなか眠れなかった私は、翌朝ギリギリに目が覚めた。

急いで顔を洗い、メイクをして服を選んでいた。

今日は専務と食事の約束があるから、何を着ていこう。

専務は絶対スカート好きだよね。
それも、ミニスカート。

私が専務の秘書をしていた時にパンツを履いて出勤していったら“ダサい”や“色気がない”って散々言われた。

時間がないって言うのに全く決まらなくて、私は専務に買ってもらった中で一番スカートの丈が短いものを選んだ。

短くて実は一度も履いたことはなかったけど、今日は何だかこれを履きたくなった。

寝坊と服選びに時間がかかってしまった私は朝食も取らずに家を出た。


会社につくと、私は真っ先に会長のところへ向かった。

会長には全てを話して、専務とのことを許してもらいたい。

緊張しながら行ったけど、会長の秘書からまだ出勤していないと聞かされ私は自分の持ち場へと戻った。

何とか今日中に会長と話がしたかったけど、その後も会長と会えることは出来なかった。

秘書課の社員が簡単に会長に会えるわけがないのに、私は自分の考えが甘かったことを知った。


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