ツンデレ専務と恋人協定
「ごめんなさい。もう少し時間もらえないですか?」
同棲をしたくないわけじゃない。
毎日マンション前まで送られるたび、もっと一緒にいたいって思う。
同棲すれば別れ際の切ない思いもしなくて済むのかなって。
「なんで?」
さっき優しく“どうした?”って聞いた声のトーンとは全く違う。
「お姉ちゃんにもまだ話せてないし」
お姉ちゃんには専務と付き合ったこともまだ言えていなかった。
「だったら今すぐにでも許してもらいにいけばいい」
そう言って、専務は車の進行方向を変えてお姉ちゃんのお店へと向かおうとしてる。
だけど、一番の問題点はお姉ちゃんじゃない。
「専務、待ってください!お姉ちゃんだけじゃなくて、会長にも」
専務を引き止める私に返事はしないけど、車はお姉ちゃんのお店と違う方向へ向かった。
大通りを離れ、静かなところで車は止められた。
「ちょっと、話すか?」
そう言ってくれる専務に、私はうなずいて答えた。
同棲をしたくないわけじゃない。
毎日マンション前まで送られるたび、もっと一緒にいたいって思う。
同棲すれば別れ際の切ない思いもしなくて済むのかなって。
「なんで?」
さっき優しく“どうした?”って聞いた声のトーンとは全く違う。
「お姉ちゃんにもまだ話せてないし」
お姉ちゃんには専務と付き合ったこともまだ言えていなかった。
「だったら今すぐにでも許してもらいにいけばいい」
そう言って、専務は車の進行方向を変えてお姉ちゃんのお店へと向かおうとしてる。
だけど、一番の問題点はお姉ちゃんじゃない。
「専務、待ってください!お姉ちゃんだけじゃなくて、会長にも」
専務を引き止める私に返事はしないけど、車はお姉ちゃんのお店と違う方向へ向かった。
大通りを離れ、静かなところで車は止められた。
「ちょっと、話すか?」
そう言ってくれる専務に、私はうなずいて答えた。