ツンデレ専務と恋人協定
専務はデスクに座ってはいたけどパソコンも開いてなくて、ただ私を真っ直ぐ見つめてきた。

急いでやって来たせいで息を切れる。


「お前、いつまで待たすんだよ?」

「ごめんなさい。メール送ったんですけど」

見てなかったのかな?
電話をすればよかった。


「メールは見たけど、お前に会いたいんだよ」

「え?」

専務は怒ってるのに、どうしてこんなに私をドキドキさせることを言うの?


「こっちこいよ」

専務にそう言われ、専務に座る椅子の横に立つと座ったままの専務に抱きしめられた。

私の腰に腕を回し、お腹に顔を埋めた専務の頭を優しく撫でる。


「同棲、諦めんのか?」


抱きしめられたまま専務に聞かれ、お腹に専務の吐息を感じ、さらに愛おしく思う。


「会長に認めてもらえるように私頑張ります!それまで待ってもらえないですか?」

「いつも待たされてばかりだな」


専務はゆっくりと私の体から離れていく。


「お前も俺と一緒にいたいんだよな?」


下から私を見上げながら、専務は聞いてきた。

私はそれに頷いて答える。


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