ツンデレ専務と恋人協定
結局、私は秘書として働くことになった。

明日からってことで家に帰り、お姉ちゃんにメールで報告した。

さすがに秘密の契約のことは言えないから、秘書になったことだけ話した。

お姉ちゃんは秘書なんてすごいって、頑張れって喜んでくれた。




翌日

長いストレートの髪をハーフアップにした。

いつもならひとつにまとめるんだけど、秘書なら少しくらい見た目も気にしたほうがいいのかなと思った。

スーツは昨日ダサいと言われたスーツはやめて、紺色のジャケットに水色のシャツを着て、白のスカートをはいた。

よしっ!これならダサいと言われないよね。

そう思って会社へ初出勤して、麻生専務の言いつけとおり秘書課へと向かった。


「失礼します。おはようございます!今日からお世話になる里田栞奈です!」

秘書課に入るなり元気よく挨拶をした。


「あ、里田さん。話は上から聞いてるよ。僕は課長の深瀬(フカセ)です。今日からよろしくね」

「はい!こちらこそよろしくお願いいたします!」



課長は優しそうな人でちょっと安心する。


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