ツンデレ専務と恋人協定
「それより、お前さ、姉ちゃんに俺を紹介しろよ」
「え?」
紹介って、ふたりとももう何度か会ってるし自己紹介も済んでるのに。
「俺が彼氏だって言ってねぇだろ」
あー、そういうことか。
言ってないけど…。今までお姉ちゃんに彼氏を会わせたことないんだよね。
彼氏がいるって話したこととか写真を見せたことはあったんだけど。
そう話しているうちにタイミング良くお姉ちゃんがビールを持ってきた。
「お待たせしました。ビールです」
横に座る専務から、紹介しろという視線をものすごく感じる。
「あぁ、お姉ちゃん!」
ビールをおいて行ってしまおうとするお姉ちゃんを引き止めた。
お姉ちゃんは何?という表情で振り返って、私を見てくる。
「あの、専務です」
「え?どうしたの?栞奈」
変なものを見るような目をお姉ちゃんは私に向けてくる。
「すみません、ご挨拶が遅れました。栞奈さんとお付き合いさせていただいてます」
私が訳のわからない紹介をしたのに耐えきれなかったのか、専務が自分からお姉ちゃんに挨拶をしてくれた。
お姉ちゃんは私に向けていた視線を、専務へと驚きの表情へと変えて向けてる。
「えぇ?栞奈と?」
「はい」
「この子なにも教えてくれないから、知らなくて…子どものころから頑固な子ですけど、よろしくお願いします」
専務にそう言うと、お客さんが来てお姉ちゃんはそっちへ行ってしまった。
「お前、子どものころから頑固なのかよ」
何が面白いのか専務は声を出して笑っている。
それに不貞腐れていると、専務はまた私の頭を撫でた。
「え?」
紹介って、ふたりとももう何度か会ってるし自己紹介も済んでるのに。
「俺が彼氏だって言ってねぇだろ」
あー、そういうことか。
言ってないけど…。今までお姉ちゃんに彼氏を会わせたことないんだよね。
彼氏がいるって話したこととか写真を見せたことはあったんだけど。
そう話しているうちにタイミング良くお姉ちゃんがビールを持ってきた。
「お待たせしました。ビールです」
横に座る専務から、紹介しろという視線をものすごく感じる。
「あぁ、お姉ちゃん!」
ビールをおいて行ってしまおうとするお姉ちゃんを引き止めた。
お姉ちゃんは何?という表情で振り返って、私を見てくる。
「あの、専務です」
「え?どうしたの?栞奈」
変なものを見るような目をお姉ちゃんは私に向けてくる。
「すみません、ご挨拶が遅れました。栞奈さんとお付き合いさせていただいてます」
私が訳のわからない紹介をしたのに耐えきれなかったのか、専務が自分からお姉ちゃんに挨拶をしてくれた。
お姉ちゃんは私に向けていた視線を、専務へと驚きの表情へと変えて向けてる。
「えぇ?栞奈と?」
「はい」
「この子なにも教えてくれないから、知らなくて…子どものころから頑固な子ですけど、よろしくお願いします」
専務にそう言うと、お客さんが来てお姉ちゃんはそっちへ行ってしまった。
「お前、子どものころから頑固なのかよ」
何が面白いのか専務は声を出して笑っている。
それに不貞腐れていると、専務はまた私の頭を撫でた。