ツンデレ専務と恋人協定
主任は仕事ができるだけあって、余計な事は口にせず仕事の話をした。

「そうだな…表に用意して。これからは俺のことは全部こいつに任せるから」


あー、またこいつとか言う。

この人には会社とプライベートの切り替えはないんだろうか。


「かしこまりました。デスクはすぐに用意致します。では失礼致します」

主任はそう言って、出ていった。




「栞奈」

「はい、なんでしょうか?」

「今日もダサい」


はぁー!!
ダサい?

今日は私の中で一番お洒落してきたって言うのに。


「お前、俺の女って自覚あるのか?」

専務はそう言って、立ち上がり私に近づいてくる。


「この膝下丈のスカートどうにかならねぇの?」

私の前までくると腰を落としてスカートを少し捲り上げてきた。


「ちょっと!なにするんですか!」

「なにって綺麗な足を出してやろうと思って」

「やめてください!」


セクハラだ!
訴えてやる!


「俺は気に入った女は苛めたいタイプだから、やめねぇよ」


まるで子供みたいだよ。
それに、さらりと気に入った女だなんて言っちゃうし。

< 23 / 232 >

この作品をシェア

pagetop