ツンデレ専務と恋人協定
なんだかこの人といると調子狂う。

多分この無邪気な笑顔のせいだ。

セクハラを堂々としておいて、楽しそうに笑ってる。



「私、1度課に戻ってデスクの用意してきます」

「そんなの他のやつらに任せとけよ」

「そうはいかないですよ。自分のデスクなのに」


私は秘書課に戻って、自分のデスクの支度をすることにした。

だけど、これと言って私にできることはなく電話やパソコンも全て他の人が用意してくれた。


全ての支度が終わり、デスクに座り秘書課から借りてきたマニュアルを読んでいた。

すると、専務から電話がなり部屋に呼ばれた。


「失礼致します。何かご用でしょうか?」

「出かけるから一緒にこい」

「どちらにですか?」

「デパート」


え?デパート?

今、間違いなくデパートって聞こえたけど。

仕事でだよね?

主任から“何にも専務”って聞いたけど、少しくらいは仕事するよね。



< 24 / 232 >

この作品をシェア

pagetop