ツンデレ専務と恋人協定
専務は黙って運転をするだけで何も答えようとしない。

「…言葉が過ぎました。ごめんなさい」

私は専務の気持ちも考えずにムキになって言い過ぎてしまったと思い専務に謝った。

「栞奈が謝ることじゃないだろ」

専務はそう言ってくれたけど、すぐ熱くなるのは私の悪いところだ。

それに、何にも専務やモンスターって言われていることも言ってしまった。

だけど専務は何も言い返したり、聞き返したりしないから知っていたのかもしれないと思った。


「本当にごめんなさい」

「お前は怒ったり、謝ったり忙しいやつだな」

専務はそう言って笑ってるけど、こんな表情は初めて見る。

運転をしているせいかもしれないけど、どこか遠くを冷めた目て見ていて無表情だ。

わがままで子どもっぽいって思っていたけど、専務はそこまで無邪気な人ではない気がした。



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