ツンデレ専務と恋人協定
専務が仕事をやり初めて数週間がたった。

コンペの締め切りもすぎ、一次審査も終了した。

そして、私は見事一次審査に通過することができた。


「そんなに嬉しいか？」

結果を知り喜んでいる私の横にはちょっと呆れた顔を見せる専務が立っている。


「そりゃ、嬉しいですよ」

「たかが一次審査だろ？二次審査も最終審査もあるんだぞ」


それはそうだけど、ちょっとだけこの会社にいてもいいのかなって思えたんだ。

専務との契約でこの会社に働くことになったけど、会社は私を必要としていないって思っていた。

だけど、少しだけ認められた気がした。


「はい！頑張ります」

「頑張れよ。最終審査は俺も審査員だからな」

「えっ？」


専務が審査員？
審査員の名前のところに専務の名前なんてなかったと思うけど。


「出来レースを防ぐ為に、最終審査だけ審査員を変えることになったんだ。それに八百長も出来ないよう審査員も当日まで本人しか知らされていない」


本当に何とかしてくれたんだ…。



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