ツンデレ専務と恋人協定
常務が運転してくれてる車は私の家の近くまできていた。


「常務、ありがとうございます。もうそこなので、ここで大丈夫です」


そう言うと、常務はハザードランプを付けて車は道路の端に停めてくれた。


「栞奈さん、何か困ったことがあったら何でも言ってきて」

「ありがとうございます」


お礼を言い車をおりて、常務の車が見えなくなるまで見送った。

そして、家へ帰り濡れた服と常務が貸してくれたハンカチを洗濯機に入れ回し始めた。


翌日、常務のハンカチを朝から綺麗にアイロン掛けをして出勤した。


４６階へ行く前に、常務の部屋がある４５階へとハンカチを返しに寄った。

常務はまだ出勤されていなくて、秘書の方に返してもらえるようお願いして、エレベーターを待っていた。

するとエレベーターが開き、偶然にも専務が乗っていた。


「おはようございます」

「なんで、お前が４５階から乗ってくるんだよ？」


専務は朝の挨拶を返してくれることなく、不機嫌そうな声で聞いてくる。

私はエレベーターに乗り込み扉を閉める。


「ちょっと、常務に用事がありまして」

「はぁ？用事？」


専務の声は不機嫌を通り越して怒っていた。



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