ツンデレ専務と恋人協定
だけど、機嫌が悪い専務なんて珍しくないから、いちいち気にしてられない。
「昨日ハンカチを借りたので、それを返しにきただけです」
「なんで、ハンカチなんか借りたんだよ?お前ハンカチも持ってねぇのかよ」
持っていたけど、つい受け取ってしまったんだよね。
「専務、着きましたよ。どうぞ」
私は“開く”のボタンを押して、専務がおりるのを待っている。
だけど、専務はおりようとせず私を睨み付けたまま動こうとしない。
「な、なんですか?」
「なんで、ハンカチ借りたんだよ?」
送ってもらったなんて言ったらもっと怒りそうだけど…。
言わなきゃおりてくれそうもないな。
私は昨日いきなり雨が降りだし常務に送ってもらったことを専務に話した。
すると、専務の顔が私に近づいてきて、私は思わず右手で唇を隠した。
だけど、専務の唇は私の首元へと向かっていった。
私は固まってしまって身動きが取れない。
「いたっ!!」
首筋に少し痛みを感じると専務は私から離れ、いつの間にかボタンから手が離れ1階に到着していたエレベーターからおりていってしまった。
「昨日ハンカチを借りたので、それを返しにきただけです」
「なんで、ハンカチなんか借りたんだよ?お前ハンカチも持ってねぇのかよ」
持っていたけど、つい受け取ってしまったんだよね。
「専務、着きましたよ。どうぞ」
私は“開く”のボタンを押して、専務がおりるのを待っている。
だけど、専務はおりようとせず私を睨み付けたまま動こうとしない。
「な、なんですか?」
「なんで、ハンカチ借りたんだよ?」
送ってもらったなんて言ったらもっと怒りそうだけど…。
言わなきゃおりてくれそうもないな。
私は昨日いきなり雨が降りだし常務に送ってもらったことを専務に話した。
すると、専務の顔が私に近づいてきて、私は思わず右手で唇を隠した。
だけど、専務の唇は私の首元へと向かっていった。
私は固まってしまって身動きが取れない。
「いたっ!!」
首筋に少し痛みを感じると専務は私から離れ、いつの間にかボタンから手が離れ1階に到着していたエレベーターからおりていってしまった。