ツンデレ専務と恋人協定
不器用すぎる優しさ
エレベーターは46階に到着して、専務は私の手を引いてなにも言わずに歩いていく。
私はそれに抵抗もせず、少し小走りになりなが専務に引っ張られるまま付いていった。
「お帰りなさいま…」
専務は主任が挨拶をしていても無視して私を引っ張りこむように自分の部屋へと入れた。
そして私の手首を掴んだまま、向かい合うようにふたり立っている。
だけど、専務は何も言ってくることはなかった。
しばらくして落ち着きを取り戻した私の方が先に口を開いた。
「……すみません、仕事に戻ります」
そう言ったのに専務は手首を放そうとはしてくれない。
「俺、お前に泣かれたらどうしていいかマジわかんねぇ」
だから何も言わずにただ突っ立てたんだ。
専務はそう言うと、私の手をやっと放してソファーへと腰をおろした。
「泣くなよ」
「すみません」
専務の言葉に傷付いたのは私なのに、専務が悲しそうに言うからつい謝ってしまった。
私はそれに抵抗もせず、少し小走りになりなが専務に引っ張られるまま付いていった。
「お帰りなさいま…」
専務は主任が挨拶をしていても無視して私を引っ張りこむように自分の部屋へと入れた。
そして私の手首を掴んだまま、向かい合うようにふたり立っている。
だけど、専務は何も言ってくることはなかった。
しばらくして落ち着きを取り戻した私の方が先に口を開いた。
「……すみません、仕事に戻ります」
そう言ったのに専務は手首を放そうとはしてくれない。
「俺、お前に泣かれたらどうしていいかマジわかんねぇ」
だから何も言わずにただ突っ立てたんだ。
専務はそう言うと、私の手をやっと放してソファーへと腰をおろした。
「泣くなよ」
「すみません」
専務の言葉に傷付いたのは私なのに、専務が悲しそうに言うからつい謝ってしまった。