ツンデレ専務と恋人協定
「専務もしかして迎えに来てくれたんですか?」


私は考えても専務が何故来たのかわからず聞いてみた。

「だからここにいるんだろ」


やっぱり迎えにきてくれたんだ。
専務って意地悪だったり、優しかったりよくわかんない。


「なんだよ。人の顔見てんじゃねぇよ」

「す、すみません」


私は運転中の専務の横顔を無意識で見てしまっていて、慌てて前を向いた。


「人の顔見て、何考えてたんだよ」

「えっと…迎えにきてくれるなんて優しいなって」


ちょっと考えてから答えてしまったけど、優しいって本当に思ったから嘘じゃないよね。


「別に普通だろ。それに今日はな…」

「もしかしてエレベーターでのこと気にしてますか?」


専務の表情を見ていて、そうな気がした。

エレベーターでのことで申し訳なく思ってるから優しくしてくれてるんだ。

私が泣いていたときも本当に困った顔をしていた。


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