インターネットの歌い姫


~レコーディングの日~


『え!?ダンスパーティー!?』


「そうなの、ある会社の社長さんが誕生日で、50歳になられるそうなの、

そこでパーティーを開くんだけど、そのときにそらなちゃんには、歌を歌ってほしいんだって。


私なりに一生懸命断ったんだけど、どうしてもって言われて…。


あ!出来る限り顔見られないようにするわ!!ほんとごめんなさい。」




『そ、そんな…。無理です!私服持ってないし、買うお金ないですし…』




「土曜日に着る服や化粧など一緒に買いにいったりしてもらうわ。

お金はこっちが払うからそこのところは心配しないでちょうだい。」



『家族のご飯や家事もあります…』



「そこの会社は、柚希さんが勤めているところで、柚希さんが今回の司会者となってるわ。


それに双子の弟妹ちゃんに招待状届いてるはずだわ。

さっき、二人から『いきます』と言う電話がかかってきたし、あとは、そらなちゃんだけだよ♪」


『グッ…。』


「ちなみに、弟妹の分の服もこっちが払うし、家事しなくてすむわね!

パーティーは夕方からだから、10時に迎えにいくわね。」


『まだいくとはいってません!』


「あら。じゃあいかないの?

翔くんや、麗菜ちゃん、柚希さんや頑張ってくれた方 それに、パーティーにきたみなさんの悲しむ顔みたいの??

あなたは、いつからそんな...」


『...いきます。いきますよ!!』


『そう♪よかったわ』



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