夢幻泡影
『ん?土方さんの足音?』

スー 襖が開いた


「……何やってんだ?」


土方が入ってきても、瑛はお粥をみていた



「冷めちまってるぞ?」

『冷ましているんだけど…』


瑛がおさじでお粥をすくう

今度は、すくっただけで真っ赤になった

すぐにお茶碗におさじを戻した


『せっかくだけど、無理だ… 』


「猫舌か。もう冷めてるから、ほれ!」


土方がお粥の乗ったおさじを口へ持ってくる

『おっ…お粥が!!輝いている!!』

無表情で瑛がお粥を見つめる


「ぷっ!何でお粥をそんなに見てるんだ?」

『こんなに綺麗なお粥はじめて見る!』


土方の質問に反応示さずお粥を見続けた









結局、お粥を食べなかった
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