夢幻泡影
近藤の腕の中で、瑛は眠り


それから三日、目覚めなかった


このまま目覚めなかったら という不安の中


瑛が目覚めた時は、幹部全員が喜び騒いだ



それとは反対に、瑛は瞬きしかしなかった



土「おい!! お前が飯を作らないから、総司が飯作ったんだ!不味くてたまらん!!」


沖「聞いて!土方さんたら、私が一生懸命作った料理を不味いって言うんですよ!」


井「まだ、一緒に散歩行ってないね?元気になったら行こうね?」


山「可愛い妹が元気ないから僕も元気がでないよ」

永「なぁ。俺、明日が非番なんだけど?散歩行きたい!なあ。なあ。」

原「こんな筋肉と歩きたくないよな?」

藤「いや、馬鹿と歩くよりましでしょ?」

斉「馬鹿と歩くな!俺と行こう!」

山「わいが髪結ったるからな!着物もかす!」

武「お前の味噌汁が飲みたいぞ!」

松「饅頭また食べたい!」



代わる代わるに幹部が部屋へきた




お千「あんさん…幸せ者やな!皆に愛されてんで!無理もあかんけど、心配もかけたらあかんな!幹部さんは、あんさんを守ってくれる!信じてついていくんや!
生きてたら、つらいこともあるけど、ええこともある!!生きているからわかることや!死んだら大損や!!
新選組の為に生きなさい!」












『新選組の為に生きる…?


信じてついていく…?


あたし……愛されている…?


わからない…』



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