夢幻泡影
宴会から十日程たった

瑛は土方の小姓も板につき

少しづつ声を出せるようになっていた


「おはようございます!!」

土方の耳元で言う



相部屋になり、わかったこと

土方は朝に弱い


夜に強く寝るのが遅いせいだろう


耳元で瑛が言うと一発で目覚める

瑛と相部屋になる前は、幹部が交代で起こしに行っては、ボロボロになっていたらしい


『よかった!普通に起きてくれて!』


毎日、ホッとする瑛と違い



土方は


『毎日、耳元で言うなよ!俺も男だぞ!』


もう少し寝たいのに、これ以上 耳元で言われたら困るから、しぶしぶ起きる


この頃、瑛は表情もでできたし、笑う


『まあ。嬉しそうでなによりだな…』


あくびしながら、頭をボリボリ掻く





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