夢幻泡影
翌日
瑛が山南の部屋へいく
「聞きたいこととは?」
「新選組の上司は幕府ですよね?」
「そうだよ」
「長州は?」
「先の政変で長州は朝敵になりましたから、新選組の敵ですね」
「そうですか…」
「瑛。あなたは僕らの仲間です!
なにがあろうと瑛の味方だからね!」
泣き出しそうな瑛に優しく声をかける
「山南さん…あたし、新選組の味方です」
「知ってる」
「あたし…」
「大丈夫だよ」
瑛を抱きしめ、背中をトントンする
「あたし…ここにいたい」
「うん。ここにいなさい」
「あたし、土方さんに約束したの。
何があったか話すって。」
「そうかい。つらいことを話すには、勇気がいるね」
「追い出されるかも…」
「はははっ!それはないよ!」
「わからないよ」
瑛の顔を見て山南が言う
「もっと自信を持ちなさい!」
「山南さん… 」