夢幻泡影
「逃げられたか… 」
「瑛の話、聞かなかったんですか?」
山崎が土方に問う
「自分が長州の者という以外、話さなかったんだ」
「瑛が長州の者というのは、瑛を買った奴が長州の吉田 稔麿という意味です。先日、立ち聞きしたようです」
近「松平様と売買のことを口にしていたな」
烝「はい。松平様に売られたと言っていました。考えにくいことですが、瑛は嘘を言ってるように見えませんでした」
土「じゃあなんで旅籠に?」
烝「俺と一緒に忍び込んだんです」
!!!!!!!
沖「山崎くん、一緒だったの?」
永「何でいわねぇんだよ!!」
烝「言えなかったでしょ…」
土「すまねぇ。俺が頭ごなしに疑ったから」
烝「これ。吉田からの手紙です。瑛が取ってきたんです。
それと、俺達は尾形に聞いて間者の疑いがかかっていることは、覚悟していました」
原「手紙があるなら、早くだせよ!!」
烝「信じてもらえなかったら、出すって段取りだったんです。まさか…出て行くと思ってなかったので!!」
土「俺が〝チユリ〟と呼んだからか…」
藤「そのチユリって?」
土「松平様が瑛を見て、呟いたんだ」
近「俺は聞こえてなかったな」
沖「地獄耳だからね」
土「うるせぇ!俺は隣にいたんだ!」
山「チユリというのは瑛の本名かなぁ?」
土「わからねぇ。明日、松平様の所へ行こう。吉田のこともききてぇしな」
近「よし! お開きにする!!」
「瑛の話、聞かなかったんですか?」
山崎が土方に問う
「自分が長州の者という以外、話さなかったんだ」
「瑛が長州の者というのは、瑛を買った奴が長州の吉田 稔麿という意味です。先日、立ち聞きしたようです」
近「松平様と売買のことを口にしていたな」
烝「はい。松平様に売られたと言っていました。考えにくいことですが、瑛は嘘を言ってるように見えませんでした」
土「じゃあなんで旅籠に?」
烝「俺と一緒に忍び込んだんです」
!!!!!!!
沖「山崎くん、一緒だったの?」
永「何でいわねぇんだよ!!」
烝「言えなかったでしょ…」
土「すまねぇ。俺が頭ごなしに疑ったから」
烝「これ。吉田からの手紙です。瑛が取ってきたんです。
それと、俺達は尾形に聞いて間者の疑いがかかっていることは、覚悟していました」
原「手紙があるなら、早くだせよ!!」
烝「信じてもらえなかったら、出すって段取りだったんです。まさか…出て行くと思ってなかったので!!」
土「俺が〝チユリ〟と呼んだからか…」
藤「そのチユリって?」
土「松平様が瑛を見て、呟いたんだ」
近「俺は聞こえてなかったな」
沖「地獄耳だからね」
土「うるせぇ!俺は隣にいたんだ!」
山「チユリというのは瑛の本名かなぁ?」
土「わからねぇ。明日、松平様の所へ行こう。吉田のこともききてぇしな」
近「よし! お開きにする!!」