夢幻泡影
広間を出て、土方の部屋に近藤と山南



「歳、俺の勘違いでなければ瑛と恋仲になったのでは?」

「いや…俺の一方的な思いな気がしている」

「珍しく弱気ですね」

「俺…アイツの気持ち聞いてない…」


「歳…お前は瑛の肩を持つべきだったな。すまん。嫌な役をさせたな」

「瑛を信じているのに、疑っているなんて、思ってもないこというのが悪いんです!」

「わりぃ。二人とも、出てってくれ!」




『わかってる。俺が瑛を追いつめた。
俺が…俺だけは信じてやらなければいけなかった。
瑛…瑛に会いたい。
瑛の声を奪ってしまった…俺は守るって約束したのに…
瑛がいなくなって気づいた…俺、チユリだろうが瑛だろうが好きだ…
好きでいる資格もないのかもしれない…
だけど、もう一度…この手にお前を取り戻したい!声を聞きたい!今度こそ守りたい!』
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