夢幻泡影
再会
久しぶりに町に来た

サラシを巻いて、僧侶の格好をしている


「サエイ、疲れたかい?」

「いえ。緊張して…」

町には、長州もいる

圭尚は、瑛をサエイと呼ぶことにした

休憩の為、立ち寄った茶屋で圭尚が口を開く

「とりあえず、いるものはそろったね
どうする? 」

圭尚のどうする?は新選組に行くかを問うもの


「無理… 」

「僕が一人で行ってこようか?」

瑛が圭尚の袖を摘まむ

「圭尚…長州の人の声が… 」

「え? 逃げよう」

「圭尚、新選組に間者がいるって!
知らせないと…」

「とにかく、ここから出よう」

勘定を済ませ店をでる

「落ち着いて
サエイ、この姿で正体をバラす訳にはいかない。追っ手から逃げる時の為にね!
いいかい?」

頷く

「よし!夜になるのを待とう
新選組に忍び込むんだ!
間者がいるとなれば、堂々と行くわけにいかない!長州も捜している、慎重に動こう!」


「圭尚、ありがとう…」


「なぁに。猛と紗瑛の子供は、俺の子供と同じだ!気にするな!」

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