夢幻泡影
泣き崩れる瑛を土方が、そっと抱きしめる

「総司、上着を脱げ!
お前は体調不良で、離脱させた事にする
瑛を桂のところへ送ってやってくれ…」

「土方さん…私でいんですか?」

「俺はここを指揮しねぇとな…」

「こんな時まで、副長ぶらなくても…」

「しゃーねぇだろ!」

「はぁーわかりました!瑛?
夜が明けるまでに行こう?」

「土方さん…」

土方が、顔を上げた瑛に口づけをする

「瑛…文を待ってる」

「うん」


「お二人さん!!
私がいるのに接吻します?」


「見せ物じゃねぇぞ!総司!」

「言って下さいよ!
廊下で待ってますから!!!」


沖田が部屋を出てから

土方は瑛に口づけをした


「瑛!体を大事にな!必ず文をくれよ?」


「うん!わかってる!土方さんも!」


「ああ!」











瑛は桂のもとへ



1年待っても瑛からの文は

土方の元へ届かなかった


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