あの日あの場所で、凍りついた時間が…
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8月、そして入院。
真夏のじわじわ体が溶けそうなくらいに暑い日。


その日はちょうど天気も雲ひとつない快晴だった。



「よし、早く準備しよ」



あたしは今日から入院なんだ。
何ヶ月入院するんだろう....?




そう一人で考えながら
服をカバンに詰めていった。









準備がちょうど終わった時携帯にひとつの電話が入った。
名前を確認すると、それはお母さんからだった。








ピッ______________





「もしもし?」





「今タクシー呼んであるからもうそろそろ家の下まで降りてきてー」






あぁ、そっか確か色々と荷物が多いんだわ。
はあい、と返事をし私は自分の荷物を持って階段を下り進めて家のガレージまで出てきた。










その時にはもうタクシーも来たばっかりで荷物を車の後ろへ乗っけてもらった。
タクシーとかいつぶりだろ、やっぱりあたし車酔いするんだわ気持ち悪い....







それから私は車の窓から遠くの外を眺めているとほんの15分くらいで着いた。








病院前で停めてもらって車から下り荷物を取り出し玄関まで歩いて行ったのだが...







診察とかで何回か来てるのに、いつ見てもほんとこの病院でかい。









今日からこの病院に少しだけお世話になるのか。








玄関を通ると受付で入院者の名前の中から私の名前を確認し、しばらく待っていたら背が私より小さくて目がクリクリした可愛らしい看護師さんが部屋まで案内してくれた。







歩いている時も少し緊張してた私に話しかけてくれた。







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