あの日あの場所で、凍りついた時間が…
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そして夕方を迎え私は晩ご飯を食べたら私の階の患者さんたちのお風呂の時間帯になる。





この病院で入院する時、男女でお風呂の時間帯が違うが一つの大きいお部屋に3つのシャワールームがある。




今週は女性が先か....って明日手術で明後日点滴とかで動けないから明々後日までお風呂は使えないうちに来週になっちゃうから今週はお風呂今日だけか。





ただ私はお風呂の場所が分からないため、おどおどしていた。





入院って.....1人って.....なぁーんか寂しいなぁ.....




そうお母さんと電話で話してた時私のいるベッドのカーテンが開いた。






「澪音ちゃーん、お風呂のとこまで行き方わからんかったら一緒に行こうか。おばあさんも今からお風呂じゃからねぇ」




そうニコニコ笑顔でゆっくりした優しい口調で話しかけてくれたのは同じお部屋の斜め向かいのベッドのおばあさん。





笑った顔がすっごく可愛い。



「えっ!本当ですか?じゃあ...一緒に行きましょ!ありがとうございます!」




そう言ってベッドを降りる。
歩行器を持ちながら歩くおばあさんはゆっくりと歩く。
それにつられて私もおばあさんに歩幅を合わせてゆっくり歩く。





そして私たちはお風呂場に到着すると、この階の女の人たちはまだ晩ご飯を食べていたのだろうか、数人しかお風呂場にいなかった。
といってもお風呂場の外に1人だけおばあさんが順番で待ってるけど。







そこで私たちもそのおばあさんに続いて座って順番を待っていた。








夏休みだからといえど子供で女の子が珍しかったのか中学生ー?とか部活何かやってたのー?とか左右からおばあさんに質問責めされてそれに答えるとそこからおばあさんたちが私たちの頃は...と振り返って面白いことを思い出し爆笑していた。






でもそんなおばあさん達が可愛いなぁとも思っていた。
なんてゆうか.....めっちゃ癒されるんだけどなにこれ。







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