先生と太陽。
―20:30



時計台の鐘が一回鳴ったのと同時に一人の男が現れた



「こころちゃん...」



「あ...!!山田さあん♪」


私はさっきまでとは別人のように甘ったるい声をだして山田という中年のデブ親父の所に駆け寄った



「はあはあ...待たせた??」


山田はそう言いながら額からでる汗をハンカチで拭き取った


「ううん、全然♪」



そう言って微笑み、私は山田と腕を絡ませた



「行こう...??」



私はとびきりの上目遣いで山田を見た



山田は過呼吸か疑うほど、はあはあと息使いを荒くし、興奮を押さえきれないのか足早に歩きだした



そして私達は夜の街




ラブホに消えた




< 6 / 24 >

この作品をシェア

pagetop