骨による骨のための狂想曲
そう、夜になったら彼の出番だ。
彼が骨のときは、あたしをオモチャや人の骨でこれでもかというほどに責めたてる。
あたしのあそこは、ぐちゃぐちゃのどろどろになって愛液をひっきりなしに滴らせる。そして物欲しそうに、ヒクつかせているとか。彼がいつも苦笑する。
「ったく……俺の自慢のイチモツより、骨で感じるってどんな女だよ……」
たまに、あたしの肉を彼が食べて、あたしが骨になることもある。
彼に食べられる瞬間が、たまらない。どんな時よりも、ゾクゾク強烈に感じてクセになる。
「あたしのこと……変態、って思ってるでしょ」
まぁな、と彼が笑う。骨ではない彼に抱きしめられるのは久しぶりだ。あたしも、人間だったらよかったのに。
「お前に突っ込みたいが……お前、今骨だからなぁ……」
「あ、あたしもそれ思った……」
穴という穴が、本当に「穴」なので、彼は満足に絶頂が味わえない模様。それはあまりにも可哀想だ。
「ね、あたしがさ、もう一人男を釣ってくるから、その男を食べて二人で人間に戻ろうよ」
「は!?」
「きっと、それで元に戻れるよ。大丈夫!」
骨の彼も好きだけど、やっぱり人間の彼がいい。人間の彼のモノを、人間の身体の奥で感じたい。
そう——彼のモノで奥まで突かれて、狂おしいほどの絶頂を味わいたい——。
「ね、抱いて欲しいの……」
「お、おう……」
そうそう、うまくいくかなぁ、と首を傾げる彼にあたしは勢いよく抱き着いた。
「大丈夫! きっとなんとかなるって!」