空になった君へ。


菜々と真央、真吾が帰ったあと、私はチョビと外を眺めていた。


チョビは世間眺めが大好きだった。

いつも窓際の椅子に座っては、外を眺めている。


車に乗って「窓を開けて」と催促するくらいだ。


「そんなに、外が大好きなんだ。」


私はチョビがよく遊んでいる、コリーのぬいぐるみを渡した。
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