空になった君へ。
『拝啓。
元気ですか。
君が空になってから、もう4年の月日が経とうとしています。
今、私は猫を飼っています。君を失ってから、私はもう二度と動物を飼わないと心に誓って生きてきました。でも、庭で鳴いている猫を独りにできなかったんです。猫も、命だから。
今は、君みたいに利口じゃなくて、脱走ばかりする猫と家族で仲良く暮らしています。猫は困ったちゃんだけど、君の分まで幸せにしようと私は決めたんだ。
今度は絶対に約束を守るよ。
私は君の分まで、この子を幸せにします。君の分まで、生きます。
もし私が死んじゃって空になったら、また一緒に遊ぼう。
それまで待っててね。
私は君の分まで生きるから。
どんなに辛いことでも君が応援してくれるって、信じて乗り越えるよ。
大切な人を失った時の悲しみがわかる人間になります。
君が、教えてくれたから。
最後に。
私達のもとにやって来てくれてありがとう。
短い間だったけど、私は幸せだったよ。
また、逢おうね。
ありがとう。
そして、大好きだよ。
私より』