【完】千鳥の舞う花火。
「あたしは医者なのに、ちどちゃんの担当医なのに……。ごめんなさい……っ!! 貴方を、貴方を救えなくて……!」
三人目の美嘉先生は、千鳥の隣に来た時点で、千鳥よりも大泣きをしていた。
「泣かないで下さい、美嘉先生。……美嘉先生はいつも、あたしの体調を気遣かってくれましたね。時には大好きなアイスを買って来てくれたり、時には話し相手になってくれました。……あたしにとって美嘉先生は、かけがえのない、お姉ちゃんのような存在です。」
「ちどちゃん……あたしが本当に、ちどちゃんのお姉ちゃんだったら、嬉しい……?。」
「勿論です! ……生まれ変われるならば、その時は美嘉先生の妹として、生まれて来たいです。」