【完】千鳥の舞う花火。








『あたしはねー、看護婦さんになりたいんだー。』


『看護婦? 狂暴な千鳥が?』


『昴、殴るよ? ……あたし赤ちゃんが好きだから、出産の時に立ち会いたいなぁーって。』


『ふーん。……千鳥、小さい子供とか好きだもんなぁ。』






「……俺、医者になりてえな。」



「医者!?」



「ああ。……看護婦はさすがに、なれねえからな。」



「看護婦!? 昴くん、看護婦になりたかったの!?」






今度、生まれ変わったお前が


同じ運命を辿った時、


俺はお前を、


救うことが出来るだろうか……。








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