【完】千鳥の舞う花火。








あれから毎日、俺は千鳥のとこへと通っていた。





今が夏休みだと言うことが幸か。



おかげさまで、朝から夕方まで千鳥のとこに居られる。





八月四日、天気は晴れ。



雲一つ無い快晴空。





コンコン



「はーい。」





前よりは少し明るくなった、千鳥の声がノックに応えた。





「入るぞ。」



「おはよー、昴。」





相変わらず、ベッドに寝そべったままの千鳥。



でも本当にここ数日で、千鳥はほんの少しだけ明るくなったと思う。





真耶さん曰く、クラスが変わってから新しいクラスとはあまり馴染めていなかったらしく、見舞いに来てくれる友達もいなかったらしい。



だから俺が戻って来てからは、毎日見舞いに来る人がいるから嬉しいのだと言う。








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